【NAVITIME】路線バスのみで列島縦断出来るのか?? 全国バス会社カバー率100%達成記念!<日本縦断ルート品評会・中編>

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中編は浜名湖からスタート

 

青森県から鹿児島県までの路線バスだけで乗り継ぐルートを出すプロジェクト。

前編では経路が見つかるまでの経緯とそのルートの振り返りを紹介した。

前編はこちらから

 

が、経路はあまりにも長い。青森県の大間崎を出発して11日。浜名湖あたりが日程的に中間点となるが、振り返りはヒートアップ。

予定を変更して、今回は中編。

 

経路エンジンで算出されたルートを見ながら、バスデータ有識者4名による座談会を行ってみた。参加者はこのようなメンバーである。

 

 

あらためて社内きっての有識者たちを紹介

Y内:社歴10年目。幼少のころから江ノ電バスや神奈川中央交通を見て育ち、社内でもとびぬけたバス知識を持つ。北海道中央バス、京都市バス、沖縄県内のバス全般などにも造詣が深い。

 

K山:社歴9年目。福岡育ちで、西鉄バスとは長年の付き合い。入社時の面接では「自作の」西鉄バス路線図を持参し、即採用された伝説を持つ。ちなみに、西鉄バスは所有台数も系統数も日本トップクラス。

 

A藤:社歴6年目。大学時代はK山氏の後輩。熊本県内のバスの知識で右に出るものはない。九州内~瀬戸内エリアにかけて路線バスだけで行けるルートは過去にシミュレートしていたとも。

 

Y永:社歴10年目。栃木県生まれで、茨城県を経て現在は練馬区在住。関東と名の付くバス会社が好き(関東自動車、関東鉄道、関東バス)。本当は高速バスの乗り継ぎのほうに興味は向いているらしい。

 

 

浜名湖から大阪を目指して

 

 

—静岡県から愛知県へは浜名湖の南を通るルートとなった。

 

K山:浜名湖が絡む区間については、新居町経由か三ケ日経由あたりを想定していました。

 

—浜名湖を下から通るか、上から通るか、である。

 

Y永:ただ、どちらにしても県境は断線しているようで、どこを徒歩でつなげばよいのかを迷いました。新居町経由であれば、遠鉄バスでギリギリ行けるのは湖西市役所。その先の愛知県は豊鉄バスになりますが、徒歩距離を極力短くするのであれば、県境付近の一里山が良いのですが、本数はごくわずか。その先のシンフォニアテクノロジーまで歩けば1時間に1本程度運行しているようなので、ここまで約7km歩ければと。

 

K山:三ケ日経由の場合は、静岡県の三ケ日車庫から愛知県の嵩山(すせ)まで約6.6kmなので、こっちのほうが短いですけどね。

 

Y永:嵩山からのバスの本数が少ないのと、土休日は運休のようなので、県境を越えるチャンスは新居町ルートのほうが大きいのだろうね。

 

愛知県で最初に乗るバスは豊鉄バス。

 

A藤:ちなみに、徒歩を使わなくてもバスの乗り継ぎで行けるルートもあるようですよ。まだ未導入の新城市のコミュニティバスを使いますが…。豊鉄バスの44系統に乗って田沢まで行くと、新城市のSバスに乗り継げるようです。

 

Y永:結局のところ、豊橋まで乗り継いだ先は、名古屋まで行くのに新城市を通っていくルートになっているので、Sバスが対応できればショートカットになりそうですね。

 

—そう。路線バス会社カバー率100%の次の課題はコミュニティバスデータの整備。ただ、今回はこちらを話し始めるとこのメンバーではいろんな意味でノンストップになるので、路線バス乗り継ぎの話に戻す。

 

A藤:豊橋から名古屋まではJR東海道本線とは離れた山あいを進みますね。

 

Y永:まず豊橋から蒲郡すら路線バスがつながっていないようで、北設郡と豊田市のコミュニティバスの乗り継ぎでかろうじてつながっている感じみたいでした。それでも、北関東と同じように自家用車の保有台数が多い地域でも、よくバス路線は名古屋つながっているなぁ、とは思います。

 

—設楽、稲武、足助といったエリアを通るが、電車だけで旅していてもなかなかアクセスすることはない場所である。そのあと名鉄バスを乗り継げばそこは名古屋。

 

 

おでかけ北設バス。コミュニティバスも乗り継ぎには欠かせない存在。

 

A藤:名古屋からは三重交通の出番ですね。桑名まではバスも多いのですが、一般道経由というこだわりを入れると、朝の1本(50系統:かの里経由)か、夜の2本(61系統:南長島経由)なのがつらいですね。

 

Y永:まぁ、短い距離なら高速道路を使っても路線バス扱いではいいんじゃないの?とは思うけど…。一般道経由があるなら仕方ない。

 

Y内:一般道経由だと、木曽川/長良川/揖斐川のハードルがありますからね。高速道路が並走しているのなら致し方ないことかと思います。

 

—とはいえ、乗り継ぎが不便なほど、乗り継ぎの合間に街の観光もできる。…といいつつ、ここまで観光情報が振り返りには出ていないが。観光のことはPlatで調べよう。

 

Y永:名古屋から大阪にかけては特に徒歩で結ばなくても何となくつながりそうだな、と思っていたら結局伊勢奥津経由で奈良県に入ることになりました。

 

—新幹線なら関ケ原、新名神高速なら鈴鹿峠を経由する。東海~近畿のルートで伊勢奥津というキーワードが出てくることはまずない。路線バス乗り継ぎ縛りでなければ。

 

愛知県~三重県~奈良県は三重交通バスを利用。他社バスもはさみながら17本もの系統を乗り継ぐ。

 

Y永:JR名松線は、松阪と名張を結ぶ意味での名称。鉄路は伊勢奥津で途絶えましたが、その先を三重交通のバス路線で名張まで行けるのが趣深いですね。

 

Y内:名張から伊賀市の上野市駅まで三重交通を乗り継いでいければ、その先の桃香野口で奈良交通に乗り継げる。これはオシャレではないですか?

 

(一同):た・し・か・に。

 

—三重と奈良。山を越える場所でありながらお互いの会社のバスが乗り継げることに、有識者は感動しているのである。読者に伝わるかどうかは別として。

 

K山:奈良交通といえば、上野市~天理のバスもありましたが、なくなっちゃいましたねぇ。

 

Y永:名阪国道(国道25号)経由だっけど、高速道路みたいなところを路線バスがよく走ってたなぁ、と思う。

 

—この先のバスの乗り継ぎは奈良市内を通り、生駒市から大阪府の四条畷市に入る。

乗り継ぎは奈良交通バスにバトンタッチ。大阪府まで乗り継ぐ。

 

Y内:自分の得意分野をことごとく外された感があります。京都市バスとか。

 

Y永:伊勢奥津まで南下してしまったから京都市は通らなかったね。京都市と滋賀県の大津市ならつながるのだけれども。

 

A藤:滋賀県を琵琶湖沿いに乗り継げれば、とは思いましたが途切れちゃいますしね。

 

—乗り継ぎは街や駅前のバスターミナルであることも多いが、実はバス路線が充実している東京23区や京都市内といった都市部は通らない。

大阪から淡路島へ

 

 

Y永:この先でも当初の予想では大阪駅を通ると思っていたものの、淀川を寝屋川市~茨木市で渡って、大阪国際空港(伊丹空港)に至るルートとなりました。

 

Y内:以前は阪神バスが野田阪神駅前から尼崎方面へのバスが多くあったのですが、今や1日1本の免許維持状態になってしまって。もともと阪神電鉄の路面電車の国道線の代替路線でもあったので趣もあったのですが。

 

K山:そういえば、大阪国際空港から宝塚までの一般道の阪急バスも本数が減りましたね。日中の運行はないですから、18時まで乗り継ぎで待たされるようです。

 

Y内:この先は甲子園付近まで南下して、阪神国道線の代替区間は直通こそなくなったけど阪神バスで乗り継ぎが確保できているようですね。

 

宝塚市~神戸市までは阪神バスを3本乗り継ぐ。鉄道と並行する路線は西進するのにありがたい。

 

—Y内氏は阪神バスにも詳しい。そして、三宮から先の乗り継ぎに物言いがつく。

 

Y永:ここから淡路島に渡る手前の舞子までは乗り継ぎルートの調整に苦労しました。ちょっと油断すると、阪神高速を使うバスが出てきてしまうのです。結果的に神戸市バスの66系統が出てきて落ち着きました。

 

Y内:あ、有料道路の山麓バイパス経由の系統ですか…。自動車専用道路ではないですが、隣の65系統なら有料道路を通らずに代替することができるので、こっちが出てきてほしかったですね。

 

—ここまで路線バスにこだわってきたのだから、有識者の中では代替路があるなら有料道路すら通りたくないという意識でまとまりつつあった。この後、使用する路線バスのパラメータを調整した結果、なんと65系統経由にしても影響がないことが分かったのである。(ついでに、青森県内のみちのく有料道路経由のルートもここで調整した)

 

神戸市バス。7系統は65系統につなげるための貴重な存在。

 

Y永:舞子まではなんとかたどり着きました。舞子駅前で降りて高速舞子バス停に乗り継ぎます。ここは神戸淡路鳴門自動車道にあるバス停で、淡路島・四国への玄関口にもなっています。

 

—ようやく淡路島が目の前。ここまで有料道路すら避けてきた。が、淡路島を挟む区間ではいったん有料道路を使う。

 

Y内:淡路交通の舞子・福良線と淡路・徳島線を乗るのですか…。高速バスですよね?

 

Y永:一応淡路交通のホームページでは路線バスとしても紹介しているようなので、乗り継ぎのためならやむなしと思って、このルートを選択させました。

 

Y内:淡路島の中もできる限り一般道経由で島の南部まで乗り継げたらよかったですが。

 

Y永:…そこは大人の事情です。

 

—実はあえて四国経由の経路を選択させている思惑があったのだ。

 

大鳴門橋。ここを渡れば四国。

 

後編は四国から

 

青森県から鹿児島県までの路線バスだけで乗り継ぐルートを出すプロジェクト。前後編では足りず、中編が差し込む展開に。

ようやく振り返りは四国までたどり着いたところ。あえて四国に渡った理由とは。

さらに後編では実際の乗り継ぎ方法を掲載予定!

引き続きゴールまでの経路をお楽しみください。

 

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