【西武鉄道】新型40000系(S-TRAIN)の内覧会レポート!

NAVITIME

西武鉄道は2017年3月25日より、新型通勤車両「40000系」の運行を開始します。同時に座席指定制有料列車の「S-TRAIN」も運行を開始することから、多くの注目が集まっています。

今回は2017年2月13日に開催された40000系の内覧会の様子を交えながら、新型車両「40000系」と新しく運行を開始する「S-TRAIN」の概要をお伝えいたします!

 

 

  新型車両40000系とは?

40000系は黄色い電車でお馴染みの「2000系」の廃車計画に伴い計画・製造された、通勤型タイプの新型車両です。「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに企画・設計され、100年先に向けて走り出す「最も進化した通勤車両」として位置づけられています。座席指定制の「S-TRAIN」の運用に就き、ロング・クロス転換シートの採用や「パートナーゾーン」の設置、トイレPCコンセントの設置、中づり広告を廃止したフルデジタルサイネージ仕様等々、他に類を見ない設備を有しています。この40000系は2016年度中に2編成、2017年度中にさらに6編成の投入が予定されています。これよりその「進化」の数々をご紹介してまいります。

DSC_0726DSC_0842

 

 

  新型車両40000系の特筆すべき特徴5選

まず、40000系の持つ特徴的な設備を5つ挙げてみます。
それはズバリッ!
・ロング・クロス転換シート
・パートナーゾーン
・フルデジタルサイネージ
・バリアフリートイレ
・その他こだわり(PCコンセント/車内Wi-Fi/プラズマクラスター)
です! では1つずつご紹介させていただきます。

DSC_0739

 

 

  ロング・クロス転換シート

40000系車両は通常の通勤輸送と着席型輸送の両方に対応した座席を有しています。
東武東上線の「TJライナー」でも見られる光景ですが、ロングシート(横向き)とクロスシート(前向き)の両方の配置を実現できる「ロング・クロス転換シート」です。

・ロングシート時
ロングシート時には座席が横並びになります。
通勤型車両では7人掛けの座席が一般的ですが、40000系では同じスペースで6人掛けとなるため少し広々と利用することが出来ます!

DSC_0791

 

・クロスシート時
クロスシート時は特急型車両のように、進行方向を向いて二席+二席の四列の配置となります。
前席の背面にはドリンクホルダーとフックが配置されており、二席に一つの割合でPC用コンセントが設備されています。

DSC_0771DSC_0782

 

 

  パートナーゾーン

「パートナーゾーン」と命名されたフリースペースが、10両編成の池袋寄りの先頭車両に設けられています。外見上では天地が高く取られた大きな窓で見分けがつきます。
このパートナーゾーンは車いす、ベビーカーを利用したお客さん、大きな荷物を持ったお客さんに配慮された乗車スペースで、上述のロングシートもクロスシートも設置されていません。
あるのは通路の真ん中に設置されたつい立だけで、そこは中腰で座れる簡易座席のみが設置された状態です。車いすやベビーカーのお客さんの同乗者の方が寄り添うように簡易座席に座ってもらうイメージだそうです。

写真を見ていただければ分かりますが、今まで見たことのない空間ですね。
大きな窓は小さなお子さんでも車窓を楽しめる狙いがあり、安全に配慮して窓枠にに手すりが設置されています。

まさに、開発のコンセプトである「やさしさ」がたっぷり詰まった空間と言えるのではないでしょうか!

DSC_0803DSC_0830

 

 

  フルデジタルサイネージ

従来はドア上のみに設置されていたLCD画面による案内表示・広告表示機、通称「Smileビジョン」が、40000系ではなんと中づり広告部分の客室天井部にも設置されました。
中づり広告を一切廃止し、すべてをデジタルサイネージに置き換えています。その画面数は10両編成でなんと236面にも及ぶとか。
クロスシート利用時の乗客にも見やすい配置となっています。
2016年度に投入される2編成限定の試みだそうですが、乗車したときは飽きることなく映像を楽しめそうですね!

なお、車内全体の広告を貸し切る「Smale JACK!」という広告商品を販売予定だそうなので、色々な映像作品を見ることができそうです。

DSC_0798DSC_0819

 

 

  バリアフリートイレ

車いす対応のバリアフリートイレが設置されています。国内でトイレが設置されている通勤型電車といえば郊外型の車両に限られる印象ですが、40000系は通勤・レジャー兼用のハイブリッド電車ということで、4号車に1か所だけトイレが設けられました。おむつの交換台も併設されているのもポイントです。

後述するS-TRAINは横浜の元町・中華街~埼玉の西武秩父までを約2時間かけて運行される予定のため、こうした設備も必要だったようです。

DSC_0793

 

 

  その他こだわり

これまでにご紹介した特徴のほかにも、まだまだこだわりの部分があります!
プラズマクラスター*設置
車内の空気を正常化し快適な車内空間を保つため、各車両に2~4台ずつプラズマクラスターを設置しています。
花粉症の時期、風邪が蔓延する時期などに効果を発揮しそうですね!
*プラズマクラスターはシャープ株式会社の登録商標です。

DSC_0783

 

Wi-Fiアクセスポイント常設
各車両にSEIBU FREE Wi-Fiのアクセスポイントがあり、常時利用することが可能です。

 

PCコンセント
2座席に1個の割合でPCコンセントが設置されています。クロスシート利用時に窓側の座席に着席すると使用可能です。
一応、ロングシート時にも利用ができるそうですが、角度的にかなり使いづらそうです。

DSC_0812DSC_0800

 

他にも、シートや袖仕切りには日本人になじみのある「さくら」側の模様が刻まれている内装になっていたり、ドリンクホルダーも設けられていたり、
駅に停車中に利用できる半自動ドアスイッチが設けられている点などなど、細部にわたるこだわりがちりばめられています。

DSC_0780

 

 

  同時に登場する「S-TRAIN」とは?

「S-TRAIN」とは全席指定の有料列車です。
平日は西武線「所沢」~東京メトロ有楽町線「豊洲」間、土曜・休日はみなとみらい線「元町・中華街」~西武線「西武秩父」間を運行します。
使用車両はもちろん40000系電車で、クロスシートに転換した状態での全席指定席列車となります。

 

【平日】
・主に通勤・通学での利用を想定し、所沢~豊洲間で運行します。
・西武線内の乗車駅は所沢・保谷・石神井公園のみで、有楽町線内の降車駅は飯田橋・有楽町・豊洲のみです。逆方向は乗車・降車可能駅が入れ替わるだけで停車駅は同じです。
・朝ラッシュ時に豊洲行きが1本、夕方・夜に豊洲行きと所沢行きが3本運行されます。

 

【休日】
・主に観光・レジャーなどでの利用を想定し、元町・中華街~西武秩父間で運行します。
・東京メトロ副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線から西武秩父へは初の直通運転となります。
・みなとみらい線内は乗車(降車)専用で、元町・中華街・みなとみらい・横浜に停車します。
・東急東横線・東京メトロ副都心線からの乗車も可能です。
・朝方に西武秩父行き・元町・中華街行きが1本ずつ、夕方・夜に元町・中華街行きが1本、所沢方面行きが2本運行されます。

 

<運行開始日>
・2017年3月25日(土)~
・指定券の発売開始は2017年3月18日(土)~

詳しくは、「S-TRAIN」に関する報道発表のまとめ記事をご覧ください。

 

DSC_0835

 

40000系とS-TRAINの登場、どちらも待ち遠しい限りです。
近年の「通勤電車の着席需要」に応えること、そしてインバウンドを含めた「観光客の誘致」という二つにテーマに挑戦した西武鉄道さんの最新電車。
ぜひ皆様も、一度ご乗車になってみてください!!