【NAVITIME】路線バスぶらり旅シリーズ Vol.3 ~蒲31系統(蒲田駅~羽田空港)~

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今回ご紹介する路線は、京急バスの蒲31系統。蒲田駅~羽田空港までを結ぶ路線です。

 

羽田空港まで行く路線バスの存在を皆さんはご存知ですか?空港へ行くバスというと真っ先に思い浮かぶのがリムジンバスの方かと思いますが、実はJR京浜東北線の蒲田駅、大森駅、川崎駅から羽田空港までを結ぶ路線バスが運行されています。もちろん空港アクセスを担う意味合いもありますが、大田区民の重要な生活の足としての役割の方が強いかもしれません。今回は蒲田駅を出発地として、下町風景の残る沿線をご紹介しながら、空の玄関口羽田空港までの路線バスぶらり旅の様子をお届けします。

 

 

目指せ羽田空港!飛行機の時間なんて気にしない路線バスぶらり旅スタート!

ぶらり旅3回目のスタート地点は蒲田です。
蒲田といえば映画の撮影所があったことで有名ですね。JR線の発車メロディーで蒲田行進曲が次々に流れてました。一度聞くと頭から離れないんですよねー。この曲。

 

趣のある商店街のアーケード沿いにバス停がありました。蒲31系統、羽田空港行きのバスは、ここから発車します。空港へ行くバスというだけで、なんとなくワクワクしますね!

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今回は3回目のぶらり旅ということもあり、前回ほどの緊張感はありませんでした。
1日乗車券を購入します。
この時は手持ちのICカードが1日乗車券に早変わりして、スゲェなぁ!と思ったものでしたが、今回はそこからのギャップにビックリ!
なんと、日付の部分のスクラッチを削って使用日を決める、紙タイプの1日乗車券でした!
バスに乗り込んだ後、慌てて10円玉でガリガリと。。まぁこれはこれで記念に持ち帰れますし、いい思い出になりそうですね。

 

空港まで行くバスですが、路線バスなのであくまで生活路線。休日の日中でしたが、10数人ほどのお客さんを乗せていざ出発です!

 

NAVITIME豆知識コーナー
    1. ・蒲田駅~羽田空港を結ぶ路線バスは計3路線ある。この際併せてご紹介する。
    2. (蒲31系統)
      ・JR蒲田駅東口~京急蒲田駅~糀谷駅~大鳥居~六間堀~空港入口~羽田空港国際線ターミナル~羽田空港第2ターミナル~羽田空港第1ターミナルを結ぶ。→詳細はこちら
      ・区間便として、(JR蒲田駅東口/羽田空港)~空港入口~羽田車庫や、JR蒲田駅東口~大鳥居~東糀谷六丁目も運行されている(蒲31、蒲33、蒲35、空71)。
      ・運行本数は3~4本/時で概ね等間隔に運行。区間便を合わせると6~10本/時になる。
      ・運行時間帯は4時台~23時台まで。早朝バスや深夜バスも運行されているのが特徴だ。
      ・運賃は蒲田駅~空港二丁目交差点の区間内を乗車する場合は大人220円(IC 216円)・小児110円(IC 108円)、空港入口をまたいで羽田空港の各ターミナルまで乗車する場合は大人280円(IC 276円)・小児140円(IC 138円)となる。行き先により運賃が異なるため、乗車時に行き先を申告するタイプの前乗り先払い方式。早朝・深夜バスは運賃が倍額となる。
      ・所要時間は蒲田駅~国内線第1ターミナルまで約40分(日中)。
    3. (蒲41系統)
      ・JR蒲田駅東口~東六郷一丁目~萩中~六間堀~空港入口~羽田空港国際線ターミナル~羽田空港第2ターミナル~羽田空港第1ターミナルを結ぶ。→詳細はこちら
      ・区間便として、JR蒲田駅東口~空港入口~羽田空港国際線ターミナル・羽田車庫・羽田整備場も運行されている(蒲40、蒲42、蒲43)。
      ・運行本数は朝ラッシュ時は3~4本/時、日中は2本/時、夜間は1本/時。区間便を合わせると、朝・夕ラッシュ時は5~7本/時、日中は4本/時で概ね等間隔に運行される。
      ・運行時間帯は6時台~22時台まで。
      ・運賃は上述の蒲31系統と同じ制度だ。
      ・所要時間は蒲田駅~国内線第1ターミナルまで約40分(日中)。
    4. ※上記のとおり区間便を含めても30番台、40番台で路線が体系化されていることが分かる。いずれの路線も蒲田駅から羽田空港方面を東西に結び、なおかつ京急空港線の南側エリアを運行しているという共通点がある。30番台は環八通りを、40番台系統はその南側の通りを運行する。
    5. (蒲95系統・空港シャトル)
      ・上述の路線とは性格が異なり、蒲田駅~羽田空港へのアクセスに特化された運行形態をとっている。
      ・空港の各ターミナル以外では途中大鳥居のみに停車。→詳細はこちら
      ・運行時間帯は5時台~23時台まで、30分おきの等間隔で運行される。
      ・運賃は蒲田駅~大鳥居間のみ大人220円(IC 216円)・小児110円(IC 108円)で、それ以外の区間は大人280円(IC 276円)・小児140円(IC 138円)となる。
      ・所要時間は蒲田駅~国内線第1ターミナルまで約30分(日中)。
      ・充当される車両も特別仕様となっている。外観は通常の京急路線バスカラー(水色)とは異なり、白い車体に赤帯という空港連絡バスと同様のいで立ちだ。実際の車両は通常の路線バスタイプのものだが、座席が2人がけのハイバックシートの並びになっているほか、若干のスペースながら荷物置き場が設置されている。
      ・蒲田駅の乗り場も駅舎にもっとも近い0番乗り場となっている。→詳細はこちら
  1. なお、京急バスが発行している路線図で詳しく確認ができる。こちら(PDFファイル)

 

かつて箱根駅伝で毎年のようにドラマが生まれていた、あの場所だった!

JR蒲田駅からほどなくすると、京急蒲田駅に着きます。

 

ここは、新春恒例の箱根駅伝で1区と10区のコースになっているところ。
京急蒲田駅からは羽田空港へ向かう空港線が分岐していて、バスも走る国道15号線と交差するんです。

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まずは京急蒲田駅前で一回目のぶらり!
箱根駅伝の話をしてしまいましたが、写真を見ていただければわかる通り、国道と鉄道は立体交差になってます!
「あっと!ランナーが線路で躓きました!」なんていう実況が聞こえていたのも今は昔。かつては踏切だったこの交差も、京急蒲田駅のリニューアルとともに見られなくなりました。

 

そんなかつての光景を懐かしみながら、ぶらり旅を続けます!

 

 

大通りから一歩入ると、活気のあふれる下町商店街がっ!

京急蒲田駅を出発すると、すぐに環八通りに入ります。
環八通りといえば、都内でも有名な幹線道路ですね。確かに交通量も多い!

 

 

5分くらい乗車したところの糀谷駅というバス停で降りてみました。
環八通りから脇に吸い込まれるような感じで、糀谷商店街というアーケードが見えてきます。
中に入ってみると、圧倒的な生活感がっ!人通り、軒を連ねるお店の数々、、ちょっと大通りから入っただけで、ここまで景色が変わるとはびっくりです!本当に買い物客で賑わいまくってました。

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実はこの日は何も食べていなかったので、お昼ご飯はこの商店街で食べることにします。時間は13時半を回った頃です。
商店街を最後まで南に抜けたところにあった、「中国料理 餃子ハウス 長安」という中華料理屋さんが目に留まったので、ふらりと入ってみます。

 

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注文したのはBランチ「豚ガツと野菜炒め」670円と、「焼き餃子6ケ」270円の2品。せっかくなのでちょっと欲張っちゃいました。写真を見ていただければわかる通り、すごいボリュームですね!手前がBランチ、奥が餃子単品です。羽根つき餃子なのですごい迫力ですね!Bランチの方もコンソメの味付けがよく効いていて、どちらもとても美味しかったです!
これだけ食べても940円!筆者の職場のある表参道では、同じ値段でも半分くらいの量になっちゃいます(涙)

 

そんな贅沢ランチを食べているとき、店内のテレビには蛭子さんがやっている、あの有名な路線バス乗り継ぎ番組が写ってました!お仲間登場ですね!(さすがに失礼かな?)
頑張ってください!こちらも頑張りますよ!(だから、失礼!?)
店内で食事されていた他のお客さんが、「蛭子さん、いつも頑張ってるなぁ」という会話をされていたのが印象的でした。
路線バスの旅って、結構お茶の間に受け入れられてるんだなぁ。と思った瞬間でした。

 

お腹も満たされたところで、ぶらり旅再開です。
糀谷から大鳥居という停留所まで移動します。

 

NAVITIME豆知識コーナー
  1. <都内1日乗車券>
    ・東京都内の京急バスの路線バスが1日乗り放題になる。
    ・発売額は、大人:500円/小児:250円。3回以上乗車すれば元が取れる。
    ・京急バスの車内で購入できる。
    ・使用日の部分をスクラッチで削るタイプの紙面乗車券なので、2回目に乗車するときまでにコインで削っておこう。
    ・羽田空港エリアを超えて乗車する場合は乗車時に別途60円が必要。
  2. <100円エリア>
    ・JR蒲田駅~京急蒲田駅エリア内のみを利用する場合、運賃が100円になる(小児も同額)。
    ・その他にも、羽田空港国内線ターミナル~東貨物エリア・西整備場エリア、横浜駅~パシフィコ横浜エリア、浦賀駅周辺、久里浜駅周辺でも同様のサービスが実施されている。
    ・支払いは現金のみ。
  3. →詳細はこちら

 

ところで、大鳥居ってどこだ!?何も調べずに降りたものの・・・

大鳥居というゴツい名前に惹かれて降りてみたものの、あたりを見回しても鳥居らしきものは見当たりません。
さっきまで走っていた環八通りと、南北に伸びる産業道路が交わる大きな交差点があり、そばに京急空港線の大鳥居駅があるだけです。
そういえば、一つ前の停留所が「観音堂脇」だったような。。車内アナウンスでも「アマテラスオオミカミ」がなんちゃら、みたいなことを言ってたような。。それを指しているのかな!?

 

 

ひとまず一つ前の停留所の方向に戻ってみます。
歩いてみて改めて気が付きましたが、環八通りと京急線はずっと並行して走っているんですね。
まず最初に見つけたのが「三徳稲荷神社」という神社。お稲荷さんもいて風情があります。
そして鳥居も発見!!
が、これは大鳥居と呼ぶにふさわしいサイズなのか!?という疑問が。

 

いまひとつ腑に落ちないのと、見つけようと思っていた観音堂ではないよな、、という問題も。

 

 

さらに戻ってみます。
これまた京急線沿いのところに、ありました。観音堂が!!「神命大神宮」というみたいです。
しかし、5階建てくらいの立派な建物だけで、鳥居は無い!!しかも工事中で入れないし。

 

 

結局、大鳥居というのは何を指しているのか、本当に大きな鳥居はあるのか?何も解決しませんでした。
とほほ、、と思いながらも、ぶらり旅を続けます。

 

 

こんなところにあったのか!大鳥居!!

バスで移動すること7分。このまま空港エリアに入ってしまうのも味気ないので、空港の外観でも撮影しようかと思い「空港入口」停留所で降りてみます。

 

羽田空港と空港入口の停留所がある陸地との間には川が流れており、羽田空港は完全に島になっていることが分かります。そしてすぐ脇には多摩川も流れています。ちょうど多摩川の河口部分にいるんですね。

 

そんな羽田空港の島の、ちょうど隅のところに、ありました!!大きな鳥居がっ!!
これは大鳥居と呼ぶにふさわしい佇まいですね!

 

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しかし、なぜこんなところに鳥居があるんだ??という疑問が。
どこかの神社へ続く参道があるわけでもなく、ぽつんと鳥居だけが置かれてます。

 

その理由は鳥居のそばに寄ってみるとすぐに分かりました。
元からここに設置されていたわけではなく、後から移設されたわけですね。(詳しくは豆知識コーナーをご覧ください)

 

それにしてもこの辺りのエリアは、すぐ目の前まで住宅街がせまり、散歩に来ている人もいたり、川で釣りをしている人もいたりと、とても生活感に溢れているなと感じました。
羽田空港といえば、電車かバスか車で直接ターミナルまで乗りつけて、そのまま空へ旅立ってしまうことばかりでしたからね。そのそばの景色や生活の様子なんて気に留めたことはありませんでした。
今まさにここが、日常と非日常の境目なんだなと、実感しました。

 

 

さて、大鳥居の謎も無事解けたことですし、あとは羽田空港を目指すのみです!!

 

NAVITIME豆知識コーナー
  1. <移設された大鳥居>
    大鳥居の脇に据え付けられている碑によると、下記の経緯を辿っているようだ。
    ・昭和初期に穴守稲荷神社の参道に建立
    ・終戦時に米軍により羽田穴守町付近の地域一帯は強制退去および建物の取り壊しが行われた
    ・この大鳥居のみ取り壊しが免れた
    ・1952年に米軍からの施設返還にって東京国際空港が開業された際に、駐車場の片隅に設置されたいた
    ・その後の新B滑走路整備時の障害となることから撤去が余儀なくされた
    ・大鳥居を残したいという元住民の多くの声により、1999年にこの地に移設された

 

ようやく到着!羽田空港!!遠くには富士山もくっきり!!

空港入口からは羽田空港の敷地に入っていきます。
国際線ターミナル、国内線第2ターミナル、そして終点の国内線第1ターミナルへと至ります。

 

ここまでは生活路線としての路線バスを見てきましたが、大きなスーツケースを持って羽田空港まで乗車する方もたくさんいました。
国際線ターミナルで一度降りてみましたが、出発カウンターの前に立つとやはりワクワクしますね!!このまま海外へふら~っと飛び立ちたくなっちゃいました。

 

 

蒲田駅方面のバス乗り場も少しだけ様子を見てみましたが、こちらには海外から来られた旅行客の姿も。
「カマタ」というワードを連呼していたので、どうやら路線バスで蒲田駅へ向かわれるようです。
現金で路線バスに乗るには千円札以下のお金しか使えないのですが、どうやら一万円札しか持っていなかったご様子。。運転手さんとのやり取りが英語(?)と日本語で、会話が成立しているんだかしてないんだか、、見ていてヒヤヒヤしました。
「いいからとりあえず乗ってくれ」といった仕草で運転手さんも困り気味で発車していったので、その後どうなったのでしょうかね。
こういうやり取りは、空港では日常茶飯なのでしょうか。

 

さて、再びバスに乗車して終点まで向かいます。
終点は国内線第1ターミナル。JAL系のエアラインが発着するターミナルです。
空港リムジンバスが次々に到着してくる中、ひっそりと路線バスも到着します。

 

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ぶらり旅の出発から約4時間!!
そのまままっすぐ向かえば40分というところを、存分に堪能しちゃいました。

 

最後は展望デッキで飛行機を眺めながら、今回の旅を終えました。
この日は天気がとても良かったので、遠くには富士山の姿がクッキリと見えました!!
沈みかけの夕日と富士山、そして飛行場、飛行機の組み合わせが抜群にきれいでした!!

 

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NAVITIME豆知識コーナー
  1. <羽田空港へ路線バスでアクセスしている駅>
    ・これまでご紹介した蒲田駅発着の路線以外にも、羽田空港へアクセスしている路線バスがある。
  2. (大森駅)
    ・森21系統が、JR大森駅東口~大森海岸駅~平和島駅~北糀谷~大鳥居~六間堀~空港入口~羽田空港国際線ターミナル~羽田空港第2ターミナル~羽田空港国内線第1ターミナルを結んでいる。→詳細はこちら
  3. (川崎駅)
    ・空51系統が、JR・京急川崎駅~六郷橋~本羽田一丁目~六間堀~空港入口~羽田空港国際線ターミナル~羽田空港第2ターミナル~羽田空港国内線第1ターミナルを結んでいる。→詳細はこちら
  4. ・いずれの路線も運賃は280円となっている。
    ・鉄道でのアクセスの場合、京急電鉄利用で品川~羽田空港国内線ターミナル間が410円、横浜~羽田空港国内線ターミナル間が480円、東京モノレール利用で浜松町~羽田空港第2ビル間が490円となっていることを考えると、路線バスの運賃は割安な設定となっていることが分かる。
    ・あくまでも路線バスなので、所要時間が多くかかること、大きな荷物を持った乗車に不便なことなどがマイナス面だが、出費を少しでも抑えたい場合は有効な移動手段だ。

 

今回のぶらり旅、いかがでしたか?
空港へ向かうまでの途中にも色々な景色に移ろいを楽しめる、蒲31系統。
皆さんもぜひ、ぶらり旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

NAVITIMEチャンネルではバスぶらり旅を定期的に配信させていただきます!
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コメント欄にどしどしご記入ください!
もちろん今回のぶらり旅へのコメントも大歓迎です!
また、日を改めて羽田空港へのバスでのアクセスについても記事にまとめる予定ですので、お楽しみに!